第2章

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日本に居る間は、ほとんど毎日 あたしと一緒に居てくれたのに 全く女の影なんてなかったの。 ちゃんと愛されていると 実感できたの、心も…身体も。 会社でも、今までずっと 春都さんの浮いた話は 聞いたことがなかった だから… まさか自分が浮気相手で それから愛人に発展するなんて… 正直、春都さんを見損なった それでもやっぱり …好きだから。 いくら見損なったって 春都さんと関係を絶つことが 何よりも怖かった。 ただの“上司と部下”の関係には 戻りたくなかったのは自分。 だから、 “結婚するけど…  俺は、みのりとの関係を 終わらせるつもりはない” そう言われた時… 驚きはしたけど、心のどこかで 安心したのも事実だった。
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