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『俺は、みのりと“上司と部下”
だけの関係は嫌なんだ。
だから狡いとわかっていても
みのりを離したくない。』
そう言って背中に
腕をまわし、
あたしを抱きしめる男。
ふわっと香る男の人の香り。
あたしは、この人から
抜け出せない―――――
そろそろ帰らないと
今日の仕事に支障がでる。
あたしは春都さんから離れ、
急いでスカートを履いて
コートを羽織り、
『おやすみなさい』
そう言って、
シュレッダー部屋を後にした。
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