第2章

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『俺は、みのりと“上司と部下” だけの関係は嫌なんだ。 だから狡いとわかっていても みのりを離したくない。』 そう言って背中に 腕をまわし、 あたしを抱きしめる男。 ふわっと香る男の人の香り。 あたしは、この人から 抜け出せない――――― そろそろ帰らないと 今日の仕事に支障がでる。 あたしは春都さんから離れ、 急いでスカートを履いて コートを羽織り、 『おやすみなさい』 そう言って、 シュレッダー部屋を後にした。
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