第4章

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内線が鳴る 『はい、6C結月です』 『結月チーフぅ… お客様からクレームで 売り場の責任者に代われと… …あたしが接客した お客様なんですけどぉ…』 今にも泣きそうな声で話すのは 先程、菅野翠を接客した加賀美ちゃん。 『うん、わかった。大丈夫だから、 加賀美ちゃんは持ち場にもどっていいよ』 『すみません、外線5番です』 『はい、了解。』 隣に居る門崎チーフは “やっぱりな~”とか言いながら 苦笑いしている   そしてあたしは、菅野翠と 外線が繋がっている受話器の5番を押す 『もしもし、お電話代わりました。 売り場責任者の結月です。』 「結月さんて女?女なの?責任者って! 男の人を出しなさいよ、男の人を!」 は?…なんですと? 『そうは言われましても、売り場責任者は 私です。どう言った件の お電話でしたでしょうか。』
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