第4章

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「さっき、そちらで買った長袖Tシャツ、 着たまま帰って来たんだけど 凄く周りの人にジロジロ見られて ガラスにうつった姿を見たの、 やっぱりコレ、あたしに 似合わないじゃないの。 返品して、お金返して欲しいんだけど」 『お客様、試着済みの商品は、 返品、返金できないと、うちのスタッフが 確認したはずです。そしてお客様にも ご理解頂けたはずではなかったですか? 私も、近くでその会話は 聞いておりましたので。』 あたしが、そう話すと 受話器をスピーカーに切り替えて 電話の内容をしっかり聞く門崎チーフ。 「そんなこと言ったって、 おたくのスタッフが似合うとか 言うから仕方なく買ったのよ?コレ。 よく見たらサイズはピチピチして キツイし、お腹のお肉が まるわかりじゃない!! こんな服嫌よ。返品させなさい」 …なんて勝手な… 門崎チーフはというと “そんなの知らねーよ”と言いながら 笑ってるし…
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