第4章

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『しかし、それもお客様の ご納得の上でしたはずです。   ワンサイズ下の服にしたのも 試着してみて、鏡の前で ご満足そうにしていらっ…』 「やっぱり、女の責任者はダメなのよ! 早く男の人に代わりなさい? じゃないと消費者センターに 訴えるわよ?」 あたしが話しているのを 遮って、脅しにかかってきた菅野翠。 すると、隣にいて今までずっと 呆れたように電話を聞いていた  門崎チーフが、 『俺が代わるよ』 そう、言って受話器を持っていた あたしの手に門崎チーフが手を 重ねて、その受話器を取り、 電話を代わった   『もしもしー、お電話代わりました 同じく売り場責任者の門崎です。』 『門崎さん?あなた、このTシャツを 返品させてくれないと、 消費者センターに訴えるわよ? 加賀美とか、結月とか女ばっかりと 話したってらちが明かないのよ。 返品してくれるでしょ? お金返してくれるでしょ?』
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