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しばらく、菅野翠と門崎チーフは
同じようなやりとりをしていたが、
さすがの菅野翠も疲れたのか、
諦めたのか…
「もういいわ、もう二度と
そちらに行くもんですかっ!」
そう、捨て台詞を言って
電話を切った
その瞬間、いつもの門崎チーフに戻り
『疲れたー。』と言って、
思いっきりイスに座り込んだ
『お疲れ様でした、
ありがとうございました。
門崎チーフ…。なんかまた、
イメージ変わりました
かっこ良かったです。』
あたしが思ったままのことを言うと、
『…惚れた?』と上目遣いの彼。
ちょっとドキッとして
『…え?』
また、またこれは…
“嘘”とか言うんだ…よね?
と思っていると、
あたしの耳元で
『満更でもないようだな』なんて
低い声で囁くもんだから…
自分でも顔が赤くなっていくのがわかる
そして…
『冗談だよ。顔赤くしちゃって
結月チーフ、可愛いな。』
と、頭ポンポン…
ナンデスカ…コレハ。
するとその時、
部屋のドアがノックされた―――
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