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それから少しすると、
春都さんがシャワーを浴びて
戻って来た。
何度みても濡れた髪が似合う男
すごく色っぽい。
脱衣所にある棚には、
何度もここに泊まっている春都さんの
着替えが常備してある。
Vネックの襟元から見える
首、喉仏、鎖骨…
スマートなのに程良く筋肉が
ついている身体。
すき。
この人の全てが愛しい。
だけど…
そんな彼を見れるのも
彼の身体に抱かれるのも
残り1ヶ月。
今のあたしから、彼の存在をなくしたら
あたしの中で、この罪悪感や苦しみは
無くなるのだろうか…
時間が、彼を好きだという、この気持ちを
忘れさせてくれるだろうか…
全ては自分の為に
今まで春都さんの奥さんと子供を
苦しめてきたあたしの存在を
“幸せになりたい”と願う
あたしの想いを
神様は、許してくれるだろうか。
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