第4章

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春都さんは濡れた髪に 乾いたタオルを被せて あたしが座っているベッドの隣に座り、 あたしの太ももに、頭を乗せてきた 『…みのり?』 『どうしたの?』 春都さんは目を閉じたまま話を続ける 『幸せか?俺と居て。』 なんだろう… 最近、この手の質問が多い気がする。 『幸せ…だよ。』 嘘。   ほんとは苦しくて辛い。 あたしだけの春都さんじゃないから。 でも、別れを告げるまでは これを貫かなきゃ。 『そっか…。』 そう言って、春都さんは そのまま眠ってしまった。
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