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だって、好きだもの。
いくら強い意志で“終わらせる”と
決めていても結局本人を前にしてしまうと
どうしても、“好き”の気持ちの方が
勝ってしまい、流されてしまう。
身体だけの関係だってわかっていても
気持ちは、それに伴ってくれない。
『…で?』
ん?
『…で?』
『返事、聞かせてくれる?
って言っても、半ば強制だからな。
俺のこと…好きになって、くれる?』
控えめに、あたしの心を探るように
聞いてくる彼に…
正直、全てを委ねたくなる―――
酔っているのかな… あたし。
それとも、
自暴自棄にでもなってるのか…
ほんとは…
このまま、彼に逃げてしまいたい。
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