第5章

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『…ゆう…と』 ひえええ、恥ずかしい。 恥ずかしくて思いっきり目線を 逸らす自分。 すると… 『よくできました、じゃあ決まりな』   そう言って、あたしの頭を撫でて ハニかむ門崎さん…元い、優斗。 そして、元の体勢に戻りビールを流し込む。 この人のひとつひとつの仕草に ドキドキして、キュンとする… 中学生の頃の初恋みたいな、 好きな人と手が触れ合った瞬間みたいな そんなドキドキ。 春都さんと過ごす中で この感情は生まれなかった… それは、あたしの中で ちゃんと関係を割り切っていたと いうことなのかな… ただ、春都さんを好きで 夢中になっていただけでは なかったってこと?
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