第5章

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それから、頼んでいた料理が テーブルに並べられて 会社の話や、趣味の話などをして あたし達の会話は盛り上がった “みのり”、“優斗”と呼び合うのにも だいぶ慣れてきた そして、ひと息ついた時に優斗から ずっと聞かれると思っていた、 あの話題を出してきた… 『みのりはさ、新川バイヤーとは どういう関係なの?』 もう、この人には隠せないと思ってた。 だから、聞かれたらちゃんと話そうと 思っていた。 今までの事も…  これからの事も。 どうして優斗に話そうと思ったのかは 自分でもわからない。 だけど… 今日の春都さんとの事を見られたから という理由だけではないと思う。 自分の中の変化には 自分自身が最初に気付く。 まだわからないけれど、 春都さんの事 優斗になら話せるとかじゃなくて 優斗に話したいと、 自分からそう思ったのは確か。
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