第5章

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『実はね、不倫なの。5年前から。』 それからあたしは、 最初は不倫じゃなかったこと 春都さんに妻子ができたけど それでもあたしを離さないこと 周りの友達は結婚して子供も居るのに 三十路にもなるあたしには 結婚願望はあるけれど、 そんな現実ではないということとか。 今までずっと誰にも話したことが なかったせいか、あたしの口からは 次から次へと言葉がでてくる。    優斗は、黙ってそれを聞いてくれた そして、あたしが海外から帰って来たら 別れを告げるという事まで話すと、 それまで黙っていた優斗が 静かに口を開く。 『じゃあさ、俺と結婚して。』 ――――え?
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