第7章

17/29
前へ
/38ページ
次へ
『あー、やべっ』 休憩時間中、社食で日替わり定食を 食べていると、ふと口から漏れた言葉。 このテーブルのずっと先に 彼女が座ってパスタを頬張っていた 俺はそれをぼーっと見入っていたらしい 『何がやべーの?』 と、隣で同じく日替わり定食を食べていた 柿沼 涼輔(かきぬま りょうすけ) が言う。 コイツは、俺がついこの間まで居た とは言っても同じフロアなんだけど メンズフロアの販売スタッフ。 同期でもある涼輔は、唯一俺が何でも 話せる親友ともいえる奴。 『え?あぁ、レディスの結月みのりって 年のわりに色気があるなと思ってさ』 “ふーん”と言ったあと、コイツも 彼女を目で確認したあと 『で、想像しちゃったわけだ』 そう言って笑っている涼輔。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

154人が本棚に入れています
本棚に追加