第7章

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『うん、好きかも。てか、好きだわ。』 『お前さ、見かけによらず鈍感なの? 今更だけど。まあ、とにかく山川には 気をつけろよ。 ろくな噂聞かねーからさ。 じゃあ、お先。』 そう言って涼輔は社食から出て行った “好き”かぁ… “好き”ねえ… 残っている定食のヒレカツとご飯を 食べながら、 目線をぼんやりさせ 結月みのりが居る席を眺める 自分の気持が“好き”を認めた以上 どんどん想いは溢れてくる訳で… 意識せずにはいられない。 俺はまるで思春期の中学生のようだ。 定食を全部たいらげて、 そんなことを思いながら… 涼輔に続き、俺も社食をあとにした
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