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そしてレディスのフロアを少し覗くと
バックヤードのすぐ側にいる彼女。
俺は緊張を悟られないようにと
普通に声をかけた
『結月さん、ちょっといいかな』
告白すると決めたものの、
何も考えてなかった。
告白のシチュエーションも言葉も。
理想としては営業時間が終わり
二人きりになった帰り道で…
とかなんだろうけど…
今は営業時間中の…
しかもバックヤードに引きずり込んで
なんて…最悪だな。
仮にも仕事中だというのに。
だけど俺には時間がない。
こうでもしないと、もう、この想いすら
伝えることができなくなるかもしれない
そして彼女は、今から告白されるなんて
微々足りとも思っていないだろうに。
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