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彼女をバックヤードに連れて来ると
さすがに営業時間中なだけあって、
バックヤードにもそれなりに人がいる為
人目のつかない物陰へと誘導する
『ごめんな、いきなり。』
『いえ、大丈夫です。お話というのは…』
そう言うと彼女は業務的に問いてきた
そんな姿もまた可愛らしくて…
俺は彼女との距離を縮めると
ひと呼吸おいて、ストレートに
気持ちを伝えた。
『結月さん、好きなんだ…君の事。』
そう、ずっと好きだった。
毎日、頭の中が君で
埋め尽くされるくらいに。
『…えっ…。』
俺からの突然の告白に
状況を飲み込めないという表情の彼女。
『驚くのも当然だよな。
僕はこれからすぐ
渡米しなきゃならなくて…
その前に伝えておきたかったんだ
次、戻るのは2ヶ月後だし…』
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