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そして彼は驚いた様子で、
目を大きく見開く。
『えっ?………あ、あぁ。』
そう言って、フロアで彼を待つ
家族の元へ走って行った…
わかっていたけど…辛い。
今日ココに春都さんの家族が来たことも、
彼の反応も。
今日はもう売り場に出るのは辞めよう。
思いっきり公私混同してるけど…
明日からの準備もあるし…
そう思って6Bをあとにして、
売り場へ戻り、社員にバックヤードで
仕事することを伝える。
すると後から
『結月チーフ』と声を掛けられて
振り向けば新川バイヤー。
『はい。』
あたしがそう返事をすると
『ちょっと外に出て来る、すぐ戻るから』
そう言って彼が振り向けば、
その後ろには嬉しそうに笑う男の子。
男の子を挟んで、奥さんが居て…
3人並んで歩くのを見ていると
これがホントの彼の姿なんだなぁと
思うと同時に、
今まで自分がしてきたことの罪悪感と
家族には勝てない自分の立ち位置を
思いっきり突き付けられたようで…
あたしは急いでバックヤードに戻り、
6Cに駆け込んだ。
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