第9章

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自分の部屋に入ると、すぐに玄関の ドアを背にしてしゃがみ込み 頭を抱えた。 みのりに、なんて言えばいい? 言ったところで絶対幻滅されるのは わかってる。 アルコールで記憶無くして、そこに居た 女の部屋に上がり込んで一緒に寝たなんて そこら辺に居る女癖の悪い奴らと 同じじゃないか。 いや、それ以下かもしれない。 幸い、今日俺は公休日。 多分、俺からみのりに会いに行かない限り 今日、彼女と会うことはないだろう。 だけど、あと数日でまた、アメリカに 行かなければならない俺。 『…どーすんだよ。』 どうしようもない現実に ただ、今此処でポツリと呟くのが 精一杯だった_______
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