127人が本棚に入れています
本棚に追加
それからシャワーを浴びて
コーヒーを飲むと、ソファーに横になり
ぼーっとしていたら気づけば夕方。
頭の中は昨日のことでいっぱいだ。
いくら思い出そうとしても
途中までの記憶しかなく、それっきり全く
思い出せない。
アルコールで記憶無くすって
こーいうもんなの?
だけど不思議と、二日酔い症状が
全くといっていいほど無いのだ。
それに…
夏織という女性は、昨日も思ったけど
どことなく寂しそうな目をしていた。
今朝だって、恥ずかしそうにしていたけど
どこか冷めていて、笑っているけど
目はロボットのように
心ここにあらずといった感じで。
それだけが何故か引っかかる。
何もかも、
全て消してしまいたい事なのに
やたら頭の中にこびりついて
離れない、
みのりに対しての申し訳なさと
自分のした事の不甲斐なさで
この、罪悪感としか
言いようのない心の霞はどんどん
濃くなっていくばかりで。
全ての責任は俺にあるのに。
最低だ、…俺は。
最初のコメントを投稿しよう!