第9章

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初めてみのりと交わった日から 数週間が過ぎた。 あの日以来、仕事もだいぶ落ち着いてきて 彼女との予定が合えば、昼間はデート、 買い物や映画にも行ったりしたし 仕事が早く終わればお互いの家に 行き来して一緒に過ごしたりと。 幸せな毎日で、プライベートは 充実していた。 そんな幸せ絶頂の中にいたある日… 佐久間マネージャーに次の渡米についての 話を聞きに、総務のある事務所に 来ていた時だった。 『おい、新川。』 俺が後ろを振り向くと、そこには 山川が居た。 …そういえば、山川からのメールの返信 してなかったな、なんて今更思ったり。 おそらく、その事だろうと 覚悟を決めて、俺は返事をした。 『わりぃ、メール返すの忘れてた』
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