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初めてみのりと交わった日から
数週間が過ぎた。
あの日以来、仕事もだいぶ落ち着いてきて
彼女との予定が合えば、昼間はデート、
買い物や映画にも行ったりしたし
仕事が早く終わればお互いの家に
行き来して一緒に過ごしたりと。
幸せな毎日で、プライベートは
充実していた。
そんな幸せ絶頂の中にいたある日…
佐久間マネージャーに次の渡米についての
話を聞きに、総務のある事務所に
来ていた時だった。
『おい、新川。』
俺が後ろを振り向くと、そこには
山川が居た。
…そういえば、山川からのメールの返信
してなかったな、なんて今更思ったり。
おそらく、その事だろうと
覚悟を決めて、俺は返事をした。
『わりぃ、メール返すの忘れてた』
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