第9章

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『まぁさ、新川は忙しいみたいだから それは大目にみといてやるよ。 次はいつ渡米すんの?』 偉そうに言う山川に多少苛立ったが 『二週間後、また2ヶ月間の出張』 俺は淡々と答えた。 『じゃあさ、今週の土曜日はどう?』 “コイツも懲りねーな” と思いつつ 本当はもう山川とは関わりたくないけど 俺にはみのりがいるし、と。今思えば どこかで安心しきっていたのかもしれない 『わかった、土曜日な。』 『じゃあ詳しい事は後で。』 そして俺は、事務所を後にした___ この飲み会が俺の人生最大の 最悪の事態を招くことになるなんて 思ってもいなかった━━━━━━━
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