第9章

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そして迎えた山川との約束の土曜日___ 仕事も早く終わり、 店の営業終了時間前に 会社を出ることができた。 今日のことは、同期数人で飲み会がある と、みのりには伝えてある。 特に深く干渉してこないみのりは、 きっとまだ、俺に気をつかっている部分が あるのだと思う。 俺からしてみれば、ほんとはもう少し ヤキモチだって妬いてもらいたいし もっと我儘も言ってもらいたいのが本音。 どこか余裕のある、そんな大人な雰囲気の 彼女に先に惚れたのは俺の方だから それも彼女の魅力といえば魅力だが。 山川から言われた店の前に着いて 俺は山川に電話をする 『あ、俺。着いたんだけど』 『今行くから待ってて。』 山川はそう言うと、電話を切った
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