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そして迎えた山川との約束の土曜日___
仕事も早く終わり、
店の営業終了時間前に
会社を出ることができた。
今日のことは、同期数人で飲み会がある
と、みのりには伝えてある。
特に深く干渉してこないみのりは、
きっとまだ、俺に気をつかっている部分が
あるのだと思う。
俺からしてみれば、ほんとはもう少し
ヤキモチだって妬いてもらいたいし
もっと我儘も言ってもらいたいのが本音。
どこか余裕のある、そんな大人な雰囲気の
彼女に先に惚れたのは俺の方だから
それも彼女の魅力といえば魅力だが。
山川から言われた店の前に着いて
俺は山川に電話をする
『あ、俺。着いたんだけど』
『今行くから待ってて。』
山川はそう言うと、電話を切った
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