第9章

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目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋。 自分の部屋ではない、この空間に 焦りを感じる。 とりあえず、上半身を起こして あたりを見わたすと 背中越しに寝ている女。 しかも、肌には何も身に付けていない。 まさかとは思い、自分の身体を確認すれば …ボクサーパンツすら履いていない。 隣に寝ている女は… ………みのり、ではない。 するとその時、ムクっと起き上がる女 恥ずかしそうに何も身に付けていない 身体を両手で隠しながら 『…ぉはようございます』 照れながら、そう、言った。 俺は、全く記憶にない。 アルコールで記憶をなくしたことなんか 今までで一度もなかったのに… ましてや、みのりという彼女が居ながら みのり以上に相性のいい女なんて いないハズなのに。 何を思って… ヤったのか?…俺。 更に驚くことは、昨日の大人しそうな ソフトドリンクばかり飲んでいた彼女が 相手だということ。 名前は確か… 夏織(かおり) 最初の自己紹介の時に言ってた、ハズ。 昨日の事、全然覚えてるくせに どうやってここに来たのか、 その後、今に至るまでの経緯が 全くワカラナイ。
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