第11章

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それから少しして俺は、冷蔵庫から ペットボトルを取り出し、水を飲んだ。 『あたしも…』 するとベッドの上で毛布にくるまり 上半身を起こすと、彼女がそう言ったので 飲みかけのペットボトルを みのりに渡した_______ それから俺はまた、ベッドに戻り 彼女に腕枕をする 『アルコール入るとヤバイな、お前』 素直に思ったことを話す。 5年も一緒に居て、今までも何度も 何度も彼女を抱いてきた。 まあ、彼女しか抱いてないんだけど。 何年経っても、俺達の相性はいい。 むしろ、回を重ねるごとに 限界なんて無いんじゃないかってくらい みのりが欲しくて、散々抱いているのに みのりが足りなくて… なんか… みのりが足りる時ってあんのかな とか、思ったり。 『やだ、恥ずかしい。 …自分でもびっくりしたんだから   あまりの性欲の強さに』 突然、すぐ隣ではずかしがりながら あはははと笑うみのり。 なんか、いいな、こういうの。 ああ、なんか… 今なら言えそうな気がするわ。 『あの…さ、』 『…ん?』 『…今度、海外出張から帰ってきたら …さ、俺と結婚しよ。 今までのこと… 実は……』 『…………。』 そこまで言いかけた時、 隣にいる彼女を見ると スースーと寝息をたてて、眠っていた。
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