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顔を洗い終えて、
今日はもう、何もしたくないから
そのまま寝室に行く。
荷物を片すのも明日やればいい。
ベッドに横になれば
落ち着く、自分の寝床。
春都さんも一緒に寝た、このベッド。
彼の言葉を思い返せば、
確かにあたし、振り回されてたなぁ…って
好きだと言われて付き合って、
どんどん好きになっていった
あの頃____
仕事の関係で、会いたくても会えなくて
それでも会えた時の喜びは
寂しさなんかを吹き飛ばすくらい
大きくて…
初めての時から抱くときは必ず
“ 愛してる ” と言ってくれた。
だけどそれが、“不倫” だとわかった時。
それでもあたしを手放したくないと
言ってくれた彼。
断ることも出来なかったあたしは…
春都さんの家族をずっと苦しめてきた。
あたしの辛さなんか…
全然、足元にも及ばなかったのに。
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