第13章

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あんなに “愛してる” って 言ってくれたのに。 『… 春都のばかやろう』 天井に向かって呟く…。 あたしだって辛かったの。 自分から好きって言ってきて あたしをこんなにも好きにさせたクセに 今思えば、本当に勝手じゃん 春都さんって。 いろいろ考えているうちに 胸のあたりがムカムカとしてくる。 泣きたいのか、怒りたいのか… あたしは疲れているのよ、きっと。 そう、思い込んで寝ようとした _______その時。 枕元にあった、スマホが LINEの受信を知らせた。 送り主は、門崎優斗。 「 海外出張お疲れ様。 フロアの方は問題なかったよ。 疲れているだろうからゆっくり休んで。 」 そして、可愛らしい “お疲れ様” という スタンプが送られてきた。
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