104人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
座敷の席で、向かい合わせに座る。
そして優斗を見れば、やっぱりかっこいい
だけど…
春都さんとの事があってまだ、
心に掛かった霞はとれなくて――――
少しの沈黙のあと、優斗から話かけてきた
『みのり、おかえり。
会いたかったよ凄く。出張の方は
どうだった?』
『ただいま。あ、うん、凄く勉強に
なったよ。あたしなんか全然バイヤーの
足手まといだったけど、いい機会だった。
あっ、売り場の方は大丈夫だった?
2週間も、ありがとうございました。』
あたしはそう言って頭を下げる。
『頭なんか下げないでよ、困った時は
お互い様だろ?アパレルフロアの責任者は
俺達なんだ、助け合っていこうよ。』
そう言って優しく微笑む彼。
最初のコメントを投稿しよう!