第13章

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座敷の席で、向かい合わせに座る。 そして優斗を見れば、やっぱりかっこいい だけど… 春都さんとの事があってまだ、 心に掛かった霞はとれなくて―――― 少しの沈黙のあと、優斗から話かけてきた 『みのり、おかえり。 会いたかったよ凄く。出張の方は どうだった?』 『ただいま。あ、うん、凄く勉強に なったよ。あたしなんか全然バイヤーの 足手まといだったけど、いい機会だった。 あっ、売り場の方は大丈夫だった? 2週間も、ありがとうございました。』 あたしはそう言って頭を下げる。 『頭なんか下げないでよ、困った時は お互い様だろ?アパレルフロアの責任者は 俺達なんだ、助け合っていこうよ。』 そう言って優しく微笑む彼。
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