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あたし、だいぶ疲れてる…のかな。
少しの優しさに触れただけで…
―――――あぁ、なんか泣きそう。
こんなんで今日大丈夫なのかな…
『みのり、何頼む?』
色々考えているうちに目の前に座る
優斗からメニュー表を渡される
『んー、どれにしよう。
久しぶりの和食だからどれも
美味しそう。』
出張先でも日本食はあったけれど
やっぱり異国で食べる日本食は
なんかちょっと違う感じがしたのよね。
『ビールは?飲む?』
『あ、今日はいいや。明日久々に
出勤だし。』
『了解。じゃあ俺も飲まない。
一人で飲んでもつまらないし
それに…』
優斗は、何かを言いかけて止まった。
『それに…?』
『いや、うん、後から話すわ。
じゃあ俺は、ロースカツ御膳にする』
…なんだろう。
優斗は今、何て言おうとした?
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