第13章

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それから私達の間に会話はなく だけどそれぞれ、全ての手続きを 終わらせた。   あたしの頭の中は、春都さんの言葉が 木霊していて、 あまりにも突然言われたもので まだ、はっきりと現実を受け入れる事が 出来ない。 そして帰り際、タクシー乗り場にて 『お疲れさま。気を付けて帰ってな。 じゃあ、ゆっくり休んで。 また、会社でな。』 そう言ってあたしをタクシーへと 誘導する彼は、“春都さん” ではなく、 “新川バイヤー” で。 『はい、お疲れ様です。 いろいろとありがとうございました。 では、失礼します。』 あたしは、そう返事するのが精一杯で 直ぐにタクシーへ乗り込んだ。
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