第13章

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タクシーの車内では、 なんというタイミングでか 春都さんが前に、好きだと言っていた アーティストの曲が流れていた。 “ 終わりにしよっか ” “愛してた” 春都さんからの、言葉。 それは、5年間続いた私達の “ 不倫関係 ” に、終止符を打つという事。 元々、海外出張から帰ってきたら あたしから、別れを告げるつもりだった。 まさか、同じタイミングで 春都さんから告げられるとは 思ってもいなかった事で…。 いつかはこうなるとわかっていたし、 自分でもそれを望んでいたこと…。 なのに、どうしてこんなに 苦しいんだろう…。
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