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新川さんは、自分の家族の所へ
戻っただけ。
これで、全てまるくおさまる。
………ハズなのに。
不意討ちでの別れ話はやっぱり辛い。
これがもし、計画通りに
あたしから別れ話ができたなら
また、何か違っていたのだろうか…
溢れ出そうとする涙を堪えながら
窓の外を眺める…
枝ばかりだった木々には
青々しい緑の葉っぱが
生えてきている
あたしの30歳の誕生日まで
あと、3ヶ月とちょっと。
まだ、幸せは掴めそうにない。
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