第14章

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やばい。なにあの態度… 思いっきり動揺してるの丸出しじゃん ――――――あたし。 でも、無理、あーもう何やってるんだろ。 それからあたしは、極力門崎チーフとの 接触を避けた。 6Cよりフロアに出て接客、 彼が6Cにいない時を見計らっては あたしがそこで作業をした。 もちろん、極端な態度ではなく 自然にしたつもり。 なんだろう…好きではないの、多分。 だけど門崎チーフといると 恥しさのあまり自分が自分で いられなくなるような気がして… そして新川バイヤーも、 もうあたし達の関係性は完全に _____“同僚” 仕事以外の会話は全くない。 むしろ、付き合う前より会話が 無くなっている気がする…。 まぁ、仕方ないか。 今更、何を彼に求めたところで 返ってくるのは虚しさ…だけ。 そんな日が何日か続いて 気付けば6月。 創業祭まであと10日となった、ある日。
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