第14章

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胸がドキドキして、彼の顔を 直視できない…。 そして、何て言っていいのかも… ――――――わからない。 あたしは… 優斗に対してずっと 恥ずかしさと、ついその時の感情のまま 口走ってしまった発言についての 申し訳なさがあって、あの日から 彼を避け続けてきたのは確かで… 仕事中の会話も必要最低限しか しなかったし、 こうして二人きりで話すのは 本当に久しぶりの事。 『ちょっと、来て…』 あたしの腕を掴んだまま優斗は そのまま建物を出て行く。 あたしは彼に引っ張られながらも 必死に彼のペースについていけるように 足を動かした。 そして、連れて来られたこの場所は 以前、海外出張に行く前に 彼とキスを交わした会社裏の公園。 大きな木の下まで来ると優斗は 掴んでいたあたしの腕を離した
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