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『俺が居たら、休めないだろ?
まだ昼だし、ゆっくり休んだ方がいい。』
え… やだ。
さっき、好きって言ったじゃん…
ダメ、なんか今日のあたし
本当おかしい。
『ヤダ…。もうちょっと…
一緒に居たい――――。』
こんな事、春都さんにしか言えない。
春都さんにしか見せたくない自分。
少し考えた後、春都さんは…
『それ、反則。』
そう言って玄関の中に入り、
ドアを閉めた。
『ありがとう。』
あたしはそう言ってリビングに向かい
ソファーの上に項垂れる。
春都さんが居てくれる事に安心したのか
なんか… 一気にダルくなってきた。
春都さんはキッチンに向かい
冷蔵庫からミネラルウォーターを
取り出すと、それをグラスに注ぎ
あたしの所へと持ってくる。
そして、あたしがソファーに項垂れる前に
手放したコンビニの袋の中から
薬を取り出して
『みのり、薬。早く飲んで寝な?』
『うん。』
あたしに薬と水を手渡してくれた。
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