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『春都さん…』
『あ、起きたんだ。具合はどう?』
そう言って立ち上がり、あたしの方へと
歩いてくる。
『お陰様でだいぶ楽に…。
汗かいちゃったのでタオルで体を
拭こうかと思って。』
あたしがそう言うと、おでこに感じる
―――手の感触。
『うん。会社で触った時より熱くない。
体温計どこだっけ?そういえば
まだ計ってなかったよな?今更だけど』
『うん』
あたしのおでこに手を当てながら
そう言っている春都さん。
近い… 距離がものすごく近い。
これだけであたしの体温は
また上昇しそう。
そしてあたしはお風呂場に向かう前に
着替えをとりに寝室へ戻ろうと
後ろを向けば
『あ、みのり。』
っ…!
な、名前で呼ぶの反則だよもう。
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