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『うん…、ごめん。』
神妙な面持ちで、謝罪してくる春都さんに
あたしは、もう限界。
『本当ありえない。春都さん、
あたしそこまで聞いてないよ?
仕方ないじゃん落としちゃったものは。
トイレに落としただけでそんなに
真剣に謝らないでよ。』
もう、バカバカしくなってくる。
だってあたしは…
あんなに悩んで、苦しんだのに
トイレに水没って…
もう、笑うほか無いじゃない。
あたしはおかしくて、笑っているのに
なぜだか涙が出てきて
本日二度目の、泣きに入る。
一回目は怒って泣いたんだっけ…
『みのり…、ごめんな。
辛い想いいっぱいさせて…。
俺は5年間、付き合い始めた時からずっと
みのりだけを愛してきたのに。
変なプライドなんかに縛られて
結果みのりを苦しませる事しか
出来なかった…。』
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