第16章

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そういえば最近、生理… _________来てないかも。 『わから…ない。』 え… 待って。 あたし… 妊娠シテルノ? 『一番に報告したの、新川バイヤー ですよ。 今日は本当、すみませんでした。 もう帰って頂いて大丈夫ですから。 ありがとう御座いました。』 優斗が、そう言っても微動だにしない 春都さん。 あたしは、何も言えずにただ黙っている。 優斗の、その笑顔が… 怖い。 ――――何ヲ考エテイルノ。 “ 別れたい ” たった、一言なのに… それすらも、言えないどころか… ナニコレ…。 春都さんに、“それは違う” と言いたいのに 確かなものが無いために 肯定も否定もできない、今の状況。 あたしは… やっぱり優斗からは 離れられないの? ―――――― ―――――――― ―――――――――――― 『門崎…。』 その時、今まで黙ってばかり居た 春都さんが口を開く。  
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