第16章

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春都さんは一度、あたしを優しい眼差しで 見た後、優斗に告げる。 『俺は…、散々みのりを苦しめてきた。 俺が不甲斐なかっただけに、別れたりも した。 ……付き合う時に幸せにするなんて デカい口叩いておいて、結果みのりを 幸せにするどころか、自分の事しか 考えてなくて辛い想いばっかさせてきた。 ‥‥‥俺達のこと、知ってるんだろ? ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 男として、大事な女ひとり守れない 最低な男なんだよ、俺は。』 何を言ってるの、春都さん…。 ……何を言おうとしてるの? 『へぇー、じゃあ尚更みのりは俺が 守らなきゃいけないと思いますよ? 俺が、幸せにするんです』 そして、余裕たっぷりの笑顔で 春都さんにこたえる優斗。
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