第16章

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『優斗…あたし、春都さんが好き。 優斗と付き合い始めた頃は、 春都さんを忘れる為に優斗の優しさに 甘えてしまってた。 …………………… …………… でもやっぱり、 どんなに優斗に優しくされても 愛されていると、実感できても 忘れられなかった…、春都さんの温もり。 優斗を好きになろうと努力したけど ごめんなさい… ………………… ………… 今の優斗はあたしにとって …………恐怖でしかない。 貴方の前で大人しくしていることが 精一杯で、一緒に居るのが辛い。 ‥‥‥あたしと、別れて下さい。』 あたしがそう言い終えると 優斗が口を開く。 『ごめんみのり、あの時はっ… もう、絶対に傷つけたりしない。 だから…』 『門崎…』 春都さんが、優斗を呼んだその声で あたしと優斗の視線は 春都さんへと向く。
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