第16章

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9月に入り、フロアに並ぶ衣料品は 秋、冬物が置かれ始めた。 それから夏物のクリアランスセール。 季節の変わり目だけあって 相変わらず店の方は客足が多く、忙しい。 あたしはというと、6Cで売上確認。 それから倉庫にある在庫を確認している。 隣には門崎チーフが、同じような作業を していて、今ここに、会話はない。 すると突然、内線が鳴り 門崎チーフが受話器を取った 『はい、6C門崎です』 彼の声を聞きながら、あたしはあたしで 作業に集中する そしてトントンと肩をたたかれ、 『佐久間マネージャーからの呼び出し。 海外ブランドについて話があるんだって』 そう、言われた。 『わかりました、じゃあ事務所に 行ってきます』 あたしはそう言って6Cを出た。 それから建物が違う事務所へと向かう。
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