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そして翌日_____
あたしが、30歳になる前々日。
“結月みのり” から
“新川みのり” へと姓を変え、
春都さんと無事に夫婦になる事ができた。
そしてそのまた翌日、
夫となった春都さんはNYへと
飛び立った。
あたしの30歳の誕生日には
同期の美和子が当日祝ってくれて。
春都さんはNYに出発する前に
レストランで祝ってくれた。
あんなに執着していた “三十路”
思ったよりも何もかわらず、
あっさりとなってしまった三十路。
だけど…
想像を超えるほど、すごく幸せな状態で
スタートできた30代。
__________
_______
____それから数ヵ月。
春都さんとは毎日連絡を
とってはいるけれど、
何一つ、夫婦らしい事は出来るはずも
なくて……
それはもちろん、籍はいれたけれど
直ぐに離れてしまったから。
NYに事務所を作ってしまった
我社のバイヤー達は、今までのように
日本と行き来することがなくなった。
だから前みたいに数週間の出張で
帰って来るという訳にはいかないわけで。
わかってはいたけれど、予想以上に
寂しくて…
もう直ぐ一緒に暮らせると
思ってはいても、、、
なかなか気持ちは優れない。
結婚して数ヵ月…早くも春都さん不足。
春都さんに会いたくて仕方ない。
自分でも信じられないくらい
重症なんだ、これが。
そして特に変わった事はなく、
あたしも残り僅かのチーフ職に全うして
いたある日…………
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