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『新川くん、ごめんね。
タイミング間違えたよ』
お父さんがそう言って苦笑いをし、
『びっくりしましたよ本当。
まだ、娘さんをくださいって言って
ないですからね。』
さっきまであんなに緊張していた
はずなのに、お父さんと一緒に
笑い合っている、春都さん。
そしてそして…
『もう、お父さんったら。
あんなに練習したのにー。』
そう言って涙を流しながら
笑っている、母の姿。
…………………
…………………………
『どういう、ことなの?』
あたしがそう、春都さんを見上げれば
ニヤリと笑い、ウィンクしてきた彼。
…そして再び正面の両親を見て
両手を前につき、
『この事は、一生忘れませんよ。
…………………
……………………
お義父さん、お義母さん、、、
みのりさんを僕にください。
必ず、幸せにしてみせます。』
そう言って頭を下げた、彼。
そしてお父さんもお母さんも、
それに応えるように
『よろしくお願いします。』
そう言って、頭を下げた。
この展開に、全くついて行けないあたし。
でも、春都さんとの結婚を
両親に認めて貰えたのは
夢ではないハズ。
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