第20章(最終章~)

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あたしは、特に反応するわけでも ないけれど、母は話を続ける。 『あなた達、祥吾さんの運転する タクシーに乗ったらしいじゃない?』 『……え?』 春都さんとあたしが…乗ったタクシー? 一緒に乗ったタクシーといえば…… 確かあの時‥‥‥ あたしが熱を出して 早退した時の‥‥‥‥‥‥って。 “幸せになりなよ、お姉ちゃん_____” 『あ。』 思い出した。 ……あの人が、、、祥吾おじさん? 『なんだかね、ウチの家の前で 春都君と祥吾さんが鉢合わせした時にね あなたの話をしていたのよ。 “みのり”なんて名前は、世の中に いくらでもあるはずなのに‥ 顔なんて、面影が無ければ覚えていないし ましてや、もう二十何年と経っていて あの時のみのりだなんて 気付くはずないのに。 祥吾さんもね、ビックリしてたわよ。 ……………… ‥‥‥‥‥‥‥ そしてね、彼なら絶対に みのりちゃんを幸せにしてくれると そう、言っていたわ。』
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