第20章(最終章~)

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まさか、こんな日が来るなんて 思わなかった。 両親や、周りに祝福されながら 好きな人と、一緒に居られる喜びを 感じることができる今、 最高に幸せだと…… そう、思う。 隣には、大好きな春都さんが居て 目の前には、何の蟠りもなくなった 両親が微笑んでいて… 『お父さん、お母さん… 今まで育ててくれてありがとう。 小さい頃、いつも妹ばかりに構っていた お母さんが、ずっと嫌いだった。 ずっとあたしはお母さんに嫌われていると そう、思ってた。 仕事が忙しいお父さんに何の相談も 出来なくて… そんな生活が窮屈になったあたしは 高卒と同時に家を出て、 もう、10年以上経つのに ココ(実家)にも寄り付かなくなった あたしの結婚を認めてくれて… 祝福してくれて… ありがとう。 まさか、二人があたしに微笑んでくれる 日が来るなんて、思ってもなかった… あたし、お父さんとお母さんの 娘で良かったよ。 お母さんの料理は世界一美味しいし お父さんの作る野菜も大好きで… もっと早く、お母さんやお父さんと 向き合っていたらもっと……っ‥‥』 たくさん言いたい事があるのに、 込み上げてくる涙で言えなくなる 上手く伝わっているのかすら、 言っている事がグチャグチャすぎて‥
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