第1章

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福島の原発事故は、千年単位の超巨大地震が原因で起こった。 福島第二原発も、電源が全て落ち、そのままではメルトダウンの可能性が高かったのだが、その時に誰かが緊急電源のスイッチを入れ、それを回避したのだと言う。 但し、このスイッチを入れた人物は、今も特定されていない。 一説では、その後の津波で亡くなったのではないかと言われている。 この人物が居なければ、第二原発もメルトダウンし、放射線量はさらに増大はするし、雨などで降った放射性物質も増大したはずだし、拡散した地域も広くなるし、残留放射能も増大するのだから、今以上に大変な事態になっていただろう。 原発の再稼働には、このような幸いな偶然からの安全を、絶対に排除しなくてはならないのは至極当然の事で、地震国であり、数多くの台風襲来国の日本では、最悪の地震&噴火&台風が重なっても、絶対安全だという必要がある。 千年万年に1度の事にコストをかけられないという前提は、10万年の未来への責任放棄であり、その千年万年に1度が、どんな結果をもたらすかが判らない以上、その千年万年に1度が明日かも知れないという、予測不能要素をも含むのだから、やはりその対策が存在しないなら、再稼働はするべきでは無いという事だ。 例えば、原発の建屋の倍の高さの津波に耐え、火砕流に襲われても、火砕流の熱が冷めて人間が対応出来るまで耐える。(極端過ぎるが、絶対安全とはこのような物だと思う。) そんな原発なら、俺は両手を上げて歓迎する。 理由は簡単で、クリーンなエネルギーとしては、現在では原発が最良だとは思うからだ。 風力発電があるだろうと言うかも知れないが、風力には低周波音の害があると言われているし、水力発電はもうほとんどダムを作れる場所は無くなった。 水力発電では、ダムに溜まる泥等を綺麗に取り除き、強度の限界近くまでは使用する必要があるが、コンクリートの耐用限度が必ずくるから、千年先にはダムは使えるとは思えない。 石炭や石油火力の環境汚染度を考えたら、温暖化を遅らす為にも、核爆破が無い限りは原発に勝るエネルギー源は無い。 それを考えた上で、原発再稼働に反対しているのは、ひとえに核爆破への不安が在るからで、推進派の人達がその不安を払拭してくれたなら、俺は安全な新規原発の建設に賛成する。
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