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ーーーー夢をみた…
日本なのか…あるいは遠い異国なのか…
空まで届きそうなほど高い塀に囲まれた世界。
高い塀に囲まれた野原はまるで童話にでてきそうなほど美しい。
「わあー!!お花いっぱいだあ!ねぇーこれなんていうの??」
「これはね…コスモスって言うんだよ。」
「お兄ちゃまくわしいんだねえ!」
「うん!俺は詳しいよ。このコスモスは俺が育てたんだ。」
「すごいねぇ!りいもいつかこんなふうにさきたいなあー!!」
長い束ねた漆黒の髪の毛を揺らしながら笑った。
「あはははっ!りいがコスモスみたいにいっぱい咲いたら気持ち悪いよ。」
「ねぇ…またあえるかしら」
碧でいて水色のような不思議な目をした少年は、目を細め笑った。
「あぁ…迎えに行く。目をつぶって…約束の証だよ」
少女はワクワクしていた。それでいて不安になった。
「おにいちゃま?」
「目を開けてはいけないよ。大丈夫。」
首に何かをされたのか一瞬ひやりとした。
だけど次の瞬間唇に生暖かい感触が広がった。
「必ず迎えに行く…。」
少女は目を開けると、そこには誰もいなかった。「おにいちゃま??」
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