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強い風が吹く。
突然体が前のめりになった。あぁ…もうだめ…。…だめ?なにが?
突然黒い何かが体をゆすってくる。
「…い!…い!りい!おい!梨唯乃!」
目を開けるとそこは、真っ白の部屋。
目はいつの間にか溢れた涙で霞んでよく見えない。
「っ…はぁはぁはぁっ…」
これは夢だろうか。
こんなに白い部屋にいただろうか。
あ!隠れ部屋にいたんだった!
そうだ!これは夢だ!
だっておかしい!色々!
だからこれは夢だ。
それに、あたしにお兄ちゃまなんて呼ぶような人はいない。
顔を叩いてみる。
…痛い…。夢のはずなのに…。
「何やてんねん!顔叩いたってへちゃむくれが美人になんてならへんから」
むう…たしかに…
「へちゃむくれとは失礼ね!?…真顔で言わなくたっていいのに…」
あたしだってねぇ流石に傷つくし
涙腺おかしいし
涙がどんどんあふれてくるし
もう、最悪…
「うなされてたで」
うなされてた…?
「…なんで」
何でここにいるの?
「…お前単純すぎ
わかるわ!
もう放課後やでー
」
「…っうるさいなっ」
もうやだっ
ちょっとだけサボるつもりだったのに!
「…アイスくうか?これ上手い。誰のやろな」
物凄く美味しそうに頬張ってる正…可愛い!
あー可愛い!イケメン!って言葉、正のためにあるきがしてきた
ん?
あれれ?このアイス
…見覚えあるぞ
「…💢そっそれあたしの!しかも限定のやつ!ゴデバ楽しみにしてたのに…超楽しみにしてたのに」
「!?Σ(゚□゚;)いっ今2つ目食べてもうた…」
すっごい焦った顔をする渉
ものすっごい怒った顔で睨む梨唯乃
端からみると、カエルとヘビ
「馬鹿はげ!頭なくなっちゃえ!」
「なくなったらアイス食えなくなるやん!嫌や!勘弁してや💦」
はげは、嫌とか言わないんかい!(笑)
もういいやーなんか正の可愛い顔見れたし
「ゴデバって物凄く値がつくんやろ!?どないしよ~💦どないすんねん!」
わたわたする正…
面白いかも…フフ
「アハハ…梨唯乃サン怖いっす…」
「(笑)許してあげても良いですよ?」ニタア
「あはあは…目が笑っとらんし…あ
飴ちゃんあげるから元気出して…な?」
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