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(研究員は実験のためならウサギの命を奪っていいと考えたけど、《韋駄天》は守るべきと答えを出したんだわ、案外いい奴じゃん!)
相反するプログラムのせいで電子頭脳が混乱したわけだが、(電子頭脳が命の尊重を厳守してくれて、助かった)と、思う景子だった。
《韋駄天》を信用して、前に飛び出したのはギリギリの賭けだった。
もし無視されたら、死んでいたかもしれない。
(あとで父さんからメチャクチャに叱られるだろうな)
と、覚悟しながら、
(バイト代としてウサギは飼ってもらうように頼もう)
そう考える景子だった。
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