【再会】

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「だな。神野って、いつも一人だったから彼氏出来るのか少し心配してたんだよな」 「余計なお世話だよ。一応は私にだって彼氏は出来たの。良いわよね、怜奈と秀一は高校でも有名なカップルだったんだから羨ましかったわ」 「ちょっと、そこでそれを出す意味が分からないわよ。たまに話の趣旨がズレるわよね、真衣は」 そう言ってコーヒーを飲む怜奈と、けらけら笑う秀一。私は少しムスッとしてアイスティーを飲んだわ 「真衣?あれ、もしかして真衣の彼氏さん?」 えっ?私の?あ、あの見覚えのある茶髪の男性…もしかして…向こうは私に気付いて、スタスタと歩いて来たわ 「やっぱり裕紀さんだ…」 私に気付いた彼は、真っ先に私達が居る喫茶店に入って来たの。明るい茶髪で真っ赤な瞳に黒縁眼鏡の彼は私の恋人の久瀬川 裕紀(くぜがわ ひろき)さん。何で裕紀さんが…ここに… 「真衣、何でここに居る?その2人は誰だ?」 「それはこっちのセリフですよ…裕紀さんこそ何でここに居るんですか?」
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