誕生日

29/31
前へ
/447ページ
次へ
私は耀太と近くの公園に行った。 ベンチに座って少し、話すことにした。 耀太『弥生、これ』 耀太がポケットからプレゼントを出した。 弥生『開けていい?』 耀太『どうぞ』 何だろう? あ、可愛い。 ハートのペンダントだ。 弥生『可愛い。くれるの?』 耀太『ん。誕生日プレゼント。つけてあげる』 耀太が後ろからつけてくれた。 弥生『どう?』 耀太『すげぇ似合ってる』 弥生『大事にするね』 耀太『弥生、あのさ』 弥生『ん?』 耀太『3年になったら俺、東京に引っ越すんだ。メンバーと一緒に』 弥生『東京かぁ。遠いね』 耀太『それで、卒業したら弥生も東京に来て一緒に過ごさないか?』 弥生『ごめん。それは、出来ない』 私はこっちの短大に行って保育士になるつもりだから。 東京にも保育士の学校あるだろうけど、地元に残りたいから。 お母さんとお父さんの側にいて、家事とか手伝いたいから。 お母さん、一人で大変だろうし。
/447ページ

最初のコメントを投稿しよう!

125人が本棚に入れています
本棚に追加