お見舞い

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私たちは家を出て、お祖父ちゃんが入院している病院を目指した。 弥生『3人とも病院では静かにしていてね』 裕樹『んー多分』 多分って。 まぁ、まだ状況がわかっていないんだと思うけど。 裕弥『ママに会えるの?』 弥生『うん。ママに会えるよ』 やっぱりお母さんに会いたいよね。 この子らが生まれてからこんなに家を空けたことなかったし。 彩都『そうだ、弥生。さっきお母さんから電話あっただろ?何だって』 弥生『お祖父ちゃんが危ないって言ってた』 彩都『そうか。親父もそろそろヤバイのかな』 お父さんは独り言のように呟いた。 自分の親だもん。 やっぱり心配だよね。
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